合格者の声success

基本書フレームワーク講座はビジネスでも役立つ思考法が身につくことと、記憶ツールである「総整理ノート」の充実が魅力。

行政書士試験合格者 鈴木 祐平

■はじめに

私は、山田先生の「基本書フレームワーク講座」の特徴である、①基本書を使用すること、ビジネスでも役立つ思考法を教えていただけるということから実務での頭の使い方のトレーニングができること、②そして記憶ツールである「総整理ノート」が充実していたところに非常に魅力を感じました。また通学クラスは緊張感があり怠けてしまうこともないだろうと思い通学クラスを選択しました。

■合格までの道のり

・初期段階について

私は①講義の復習、②過去問を解く、③記憶、この3つの流れで勉強をしました。

①の講義の復習については、まず講義でどのような内容を学んだのか体系的に把握をするため、いきなり内容に入らずに基本書、総整理ノートにどのような項目が書かれているかテーマの確認をしました。

またパワーポイント図解集にも全体構造が多く載っているのでこちらも参考にしました。これにより今どこを勉強しているのかわからなくなることを防ぎます。

次に基本書、総整理ノートを読んでいきます。この時、完全な理解は目指さずに5割から6割程を目標にします。

最後に先生が板書したことを総整理ノートに書き込んでいきます。

②の過去問を解くときは、解いたら総整理ノートのどこに記載されているのかノートに戻り、該当する文章の余白にボールペンで丸印を付け、どこがよく問われるのかわかるようにしました。丸印が多くついている箇所は試験に出てきたら落としてはいけないところだと注意することができます。

①と②で気を付けたことは、総整理ノートに全ての情報を一元化するということです。試験に近づけば近づくほど、いくつもの教材を照らし合わせる時間がないですし、探したい情報がどの教材に記載されているかもわからなくなってしまうことが今まであったので、ここは意識したポイントです。

・直前期について

普段の学習は以上の2点で行い、試験の前日まで③の記憶の作業を繰り返します。私は8月までに全科目の総整理ノートを1周、辰已の模試までに2周、試験までに2周と、合計5周を目標にして反復をしようと決めました。

また、適宜、直前対策講座を受講し、普段の教材に不足しているところがあれば補っていきました。直前対策講座のテキストはポイントがまとまっていて情報量が多く、表も豊富なので知識の抜けているところが見つけやすく、わからないテーマにぶつかったときに参照するサブテキストとしても活用しました。

■私の成功談、失敗談

合格ポイントは、まず総整理ノートを5 周できたことです。今までは知識に穴があり、模試や過去の本試験でなかなか点数が安定せず、伸び悩んでいました。

自分の苦手、曖昧なテーマが、出題された場合、択一だけではなく記述式にも響いてきてしまうと危機感を抱き、とにかく回転させて知識を定着させようと思いました。

結果全てのページに目を通すことになるので苦手なテーマ、マイナーテーマに触れることもでき、記憶していることもより強固な記憶にすることができました。

次に試験までのモチベーションを保てたことです。

昨年は、試験2週間前になるとやる気が全く無くなってしまい、勉強が手につかなくなってしまいました。結果、本試験で非常に悔しい思いをしました。

おそらく、問題ベースの勉強になっていて答練、過去問、模試などの復習がちょうどそのころに終わったこと、具体的な総整理ノートの反復回数を決めなかったことでなんとなくの勉強になってしまったことが原因だと思います。

ですが今年は知識の定着のために総整理ノートを反復するという目標が、モチベーションの維持という良いリズムにつながり、試験までモチベーションを保つことができました。

これに対し商法をあまり勉強しなかったことが最大の反省ポイントと感じています。目標としていたテキスト5周は商法では達成できませんでした。

また商法は得点しやすくなっていると先生方が指摘をされていましたが、今まで勉強していなかったため、苦手意識がついてしまい結局最後まであまり勉強をしませんでした。

■最後に

私は行政書士試験を通じて、多角的に物事を見ることの大切さを学びました。民法の世界で動的安全、静的安全があり両者のバランスを図るように普段の生活でも自分だけの視点から物事を見て判断するのではなく、相手の立場に立って考える優しさや思いやりが必要で、自分中心ではいけないこと、また法律家として仕事をするためにも、相手が何を求めているのか考えていくことが重要なのではないかと感じました。

最後に、時間はかかってしまいましたが、あきらめずに続けて本当に良かったと思います。途中、不合格を重ねたことに対する悔しい気持ち、合格できないことへのもどかしさを感じてしまうことも多々ありました。ですがこの気持ちが合格への原動力になったと思います。

長い時間支えてくれた両親、友人には感謝の気持ちしかありません。次は実務の世界でお世話になった方に恩返しができるように、精一杯仕事をしたいと思います。