■講座を選んだ理由
はじめに、なぜ私が辰已法律研究所・リーダーズ総合研究所の講座を選んだのかをお話しします。山田講師が以前他校で講義を担当されていた時、1日だけの直前期講座を受講したことがありました。山田講師の講義はすごく楽しく分かりやすいものでした。
今まで色々な資格試験の講師の講義を受講してきましたが、山田講師はベストな講義をなされる方だと感じました。そのような経緯から今年山田講師の直前のパック講座を受講しました。
■勉強方法等
合格までの道のりですが、いくつかの要因から私の場合長いものになってしまいました。
最も大きな要因に行政書士試験特有の難しさがあること。これをお読みになっている方々の中にもそれを痛感されている方、幾度となくその壁に跳ね返されている方もいらっしゃる方もおられるのではないかと思います。故にそれに対する対策が必要であり、その年度ごとの対策をしっかり示してくれる講座を受講する方法が最も確実だし楽であると思います。
細かい勉強の中身も大事ですが、試験に対する大きな意味での戦略をしっかり立てることが大事だと合格できた今痛感しています。今年自分はどの科目を何点取って合格するのか?、今の自分とその目標の差はどれくらいで埋まるのか?を実際の勉強と常に並行して考えて勉強の軌道の微調整をしました。これをすることで無駄な勉強を極力少なくして得点につながる勉強ができました。
山田講師の講義はパックで申し込みましたが、漫然と全て受講するのではなく自分に必要な講義を選択して重点的に学習しました。
私は特に行政法に自信がなかったので勉強時間の大半を行政法と記述式にあてました。民法、商法は司法書士試験終了後ほぼノースタディでしたが、結果的にそれらの科目は満点近かったので戦略は当たっていたと思います。
次に行政書士試験を根本的に甘く見てしまっていたことです。これによって上記のような戦略を立てていませんでしたし勉強への真摯な姿勢も足りなかったと思います。
司法試験、司法書士試験の受験生が陥る典型的失敗パターンにハマってしまいました。この試験には4回不合格になりましたがそれもそのはずでした。
■合格に至るまでの出来事
私はもともと司法書士受験生で片手間で行政書士の勉強を始めました。司法書士試験の知識の余禄で軽く受かってやろうという甘い考えからでした。
7月の司法書士試験が終わってから11月の本試験まで本気で勉強できればある程度の実力(司法書士試験の択一基準点を突破できるくらい)のある人であれば短期合格も狙えるはずです。しかしながら甘い考えから真剣に取り組んでいなかったこと、司法書士試験の勉強の疲れ、夏季に繁忙期を迎える稼業の疲れ、父親の病気への心労などが重なり本気で取り組めずに受験回数ばかりが増えていきました。
その後父親の病死という辛い出来事が起こりました。
今年こそ合格しようという想いが強くなり本当の意味での行政書士試験受験を始めました。迷わず山田講師の講座を受講し、今の実力を見極めるため初めて模試も受験しました。
試験当日、分からない問題は後回しにして全知全能で解こうという意気込みで迎えました。
そして平成30年1月31日行政書士試験合格発表がありました。奇しくもその日は父親の命日でした。はしゃいだ気分ではなくただホッとしたのと同時にこの日は一生忘れられない日になると思いました。
■これから受験される方へ
行政書士試験のように覚えることが多い試験においては兎角暗記に走りがちですが、最近の行政書士試験は単に知っているか否かでは立ち向かえない問題が増えて思考力の養成が必要になってきています。ですので暗記+じっくり考える時間を取ってみてください。
今年平成29年度の合格者数・合格率は近年中で最も高くなりました。私個人の実感ですが、平成29年行政書士試験は他の法律資格受験生に非常にマッチした年だったのではないかと感じています。
実力はあるが行政書士試験特有の一般知識の足切り、記述式の得点の伸び悩みで合格できなかった方々が多く受かった年なのだろうと思います。
平成30年度はきっと問題は難化することが予想されます。しかし手を広げず180点をどう取るか考えつつ基本を徹底して鍛えてください。
山田講師の出題予想等を利用すれば相当助力になります。
きっと合格と次のステージが待っています。がんばってください。
■後進へのメッセージ
最後に、この資格は合格しただけでは何の意味もない資格です。しかしそこにあなたの人間性と更なる専門知識を身に着けることでとてつもない価値を持たせることができる資格です。
世のネガティブな情報に惑わされず前へ進んでください。あなたの努力は絶対に無駄になりません。