今回から、新企画!合格コーチィ散歩の連載を開始いたします。
東京近郊にある、一般知識にも役立ちそうな名所・旧跡や判例の舞台となった地を訪れて、当ブログに連載していきますので、お楽しみに!
記念すべき第1回目は、江戸幕府のお膝元であった日本橋へ。
明治以降は日本経済の中心地として発展した日本橋。1923年の関東大震災で多くの建造物が被災しましたが、今なお、見事な西洋建築が点在しています。
●日本銀行
ネオ・バロック様式にルネッサンス的意匠を加味した建築で、秩序と威厳が表現されており、外観はベルギーの中央銀行を模範に設計したと言われています。
1877年に西南戦争が勃発し、大量の不換政府紙幣、不換国立銀行紙幣が発行されたことから、激しいインフレーションが発生。そこで、1881年に大蔵卿(現在の財務大臣)に就任した松方正義は、不換紙幣の整理をはかるため、正貨兌換の銀行券を発行する中央銀行を創立し、通貨価値の安定を図るとともに、中央銀行を中核とした銀行制度を整備し、近代的信用制度を確立することが不可欠であると提言。1882年、日本銀行条例が制定され、同年10月10日、日本銀行が業務を開始するに至りました。
日銀を空から見ると「円」の文字に見えるのは意識的設計…?
●日本橋三越
日本初の百貨店。1914年の竣工以来、6回の増築を経た本店本館は2014年で100年を迎えました。日本初のエスカレーターをはじめ当時の最高技術が結集されており、白レンガに装ったルネサンス様式の建物は「スエズ以東最大の建築」と称賛を浴びました。
1927年、関東大震災による修築に加え西館と東館を増築。外装も耐震性を考慮したルネサンス様式に一新。1999年には「東京都選定歴史建造物」に選定されています。
写真を撮る山田先生♪